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大企業からベンチャー創業へ!やりたいことを突き詰める、ミームグライダー社長の起業スタイル<前編>

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 今注目を浴びている新メディア「ミームセンス・シリーズ」をご存知だろうか。その特徴は、カテゴリ別のニュースと緩やかなネット・コミュニティを融合したこと。「経済」から「アニメ」まで様々なジャンルをカバーし、それぞれのニュースをキュレーションするだけでなく、同好の士を結びつける場を提供しているサービスだ。今回はそんな「ミームセンス・シリーズ」を手がけるミームグライダー株式会社の代表取締役である杉本宏史さんに会社立ち上げまでの経緯を伺った。

■大企業でやって来たこと、ベンチャーでやってみたかったこと

――起業前はどのようなことをされていたのでしょう?

 1994年にニフティ株式会社に新卒入社し、2013年の3月末で退職しました。在職中は様々な業務に携わっていたのですが、00年から01年の2年間は休職してJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)に通っていました。元々ニフティにそういった教育制度はなかったのですが、合格した後に「行かせてくれ」と頼み込みまして、ナレッジマネージメントを学ぶ知識科学研究科でMOT(技術経営)を専攻していました。

――その頃から会社を興そうと考えていらっしゃったのでしょうか?

いいえ。今までなかったようなインターネットのサービスをやりたいとは思っていましたが、ベンチャーを興そうと思ったのは大学院を出た後ですね。

――どのようなきっかけがあったのでしょう?

「Web2.0」の時代、2007年前後だったと思いますが、IT各社の間で社内に新サービスを開発するラボを設置するブームがありました。そこで私も社長に直談判しまして、イノベーションラボを作ったんですね。しかし残念なことに、このラボは上手く行きませんでした。Web2.0ブームは、お金のことは考えずに新しいことをどんどんやりましょうと言うものだったので、やはり経済性という面で難がありました。

 その後は、社内ベンチャーを支援する「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」の部署や、会社全体の経営を担当する経営戦略室といったセクションにいましたが、やはり「社内を盛り上げて行きたい」という思いが強かったのだと思います。しかし、そうした仕事の中で次第に2つのことに気付き始めました。1つは、CVCで投資や提携に関わる仕事に携わり、「自分でもやってみたい」と思うようになったこと。もう1つは、経営戦略室とは、自分でサービスを作る仕事ではないということです。そこで「自分でもどうしてもベンチャーのような仕事をやってみたい」、そして「やるならば社内ではなく、外の世界で自分のベンチャーを興したい」と思うようになり、最終的には退職して起業という形に至りました。

――ベンチャーを興す時に、資金やスタッフはどのように準備されたのでしょうか

 私自身、サービスを開発するというスキルは備わっていると思っていましたから「開発が自分でできれば、後は何とかなるだろう」と思い、自己資金で始めました。人材については、ベンチャーの運営は1人だと上手く行かないという事例を過去に沢山見てきましたので、当初から2人に手伝ってもらっています。1人はニフティ経営戦略室時代の上司で、富士通を経てニフティに入社された方なのですが、定年退職されたので手伝ってもらっています。いわば監視役でありアドバイザーといったところですね。もう1人は20歳くらい年下なのですが、やはりニフティ時代の同僚です。今は非常勤で大学の先生もしています。

――会社の立ち上げで大変だったのはどんなことですか?

 私はニフティという比較的大きな会社にいましたので、小さな会社の経営、例えばお金のことについて肌身で感じていなかったところがありました。ですから、起業をしたことによって様々な意味で環境が180度変わり、苦労する面も少なくなかったと思います。また、「サービスを提供する」という面でも大企業とベンチャーでは苦労が異なります。人やお金が少ないというのはもちろんですが、何よりも知名度がないというのが厳しかった。ベンチャーの運営を通して、これまでの自分が大企業という立場にあぐらをかいていたのだなと気付かされましたね。

■ミームグライダー
http://www.memeglider.com/

2015.01.20 |

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