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スマートニュースが「実況」? テレビとの連動性を強化する新戦略に注目

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 人気ニュースキュレーションアプリ「SmartNews」が、2014年10月以来の大型バージョンアップを行い、新たに視聴しているテレビ番組の感想をコメントできる「実況」機能を追加した。入力したコメントは吹き出しで表示され、他のユーザーとリアルタイムで共有されるという仕組み。共感するコメントをタップすれば、星が舞い飛び、それが他のユーザーにも伝わる構成になっている。

 SmartNewsがこうした新機能を追加したのは、ニュースを読むという体験だけでなく、「ユーザ参加型」という新コンセプトを掲げることで、新たなユーザー体験を提供するのが狙いだという。同アプリを手がけるスマートニュース株式会社の広報担当者は、その経緯を次のように語ってくれた。

「実況機能の実装は、SmartNewsの共同創業者であり、開発者である浜本階生の個人的体験から着想を得ています。浜本が家族と雑談する中で、テレビを見ながらふと語り合う体験に価値を見出し、テレビ視聴とスマホ利用が同時に行われる環境が増える中で、SmartNewsでも同じような体験を実現したいと思ったことがきっかけです。世界中の良質な情報を必要な人に送り届けることをミッションに掲げるSmartNewsは、前提として情報を豊富に揃える必要があるため、現在でも毎日1000万件以上の記事候補を収集しています。そうしたなかで、旧来のニュースの定義にとらわれない、ひとつの大きな方向性として、ユーザーが単に記事を閲覧する以外に、実況に参加することで情報を生み出す存在になれるということが、ユーザー体験の更なる向上につながると考えました」。

 電通総研メディアイノベーション研究部の調査によると、ネットでのニュース収集の利用率はテレビ視聴時に約1.5倍程度向上するという。テレビを視聴する際のマルチスクリーン利用が拡大する中で、同時に利用される機会が増えるニュースサービスは、TVのライブ視聴の楽しさをアップさせる仕組み作りが急務だったことも背景にあるようだ。

 ただ、古くは2ちゃんねる、最近ではtwitterやニコニコでもTV実況が盛んに行われている中で、SmartNewsが勝ち抜くための戦略はどんなところにあるのだろうか? その問いに対する回答は、次のようなものだ。

「議論よりも共感を重視し、リアルタイム性を突き詰めながら、フィードバック性を併せ持つこと。そして、誰でも気軽に参加できるという匿名性の良さを生かしつつ、一定の時間が経過すると自動的にコメントが消えるという揮発性を持たせること。この2点によって、ユーザーに『いま、ここにしかない」体験であるという実感を与え、より参加意欲を高める仕組みになっていることが、SmartNewsの優位性だと考えております』(同)。

 より豊かなコンテンツの消費スタイルを提案し続けているSmartNewsの新たなる一手は、非常にロジカルに戦略が練られた新たな体験の提供といえる。共感の時代といわれる現代に、新しい価値を築き上げてくれるに違いない。

■SmartNews
https://www.smartnews.com/ja/

2016.02.18 |

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