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家庭用ロボットに新時代到来!人間とロボットの共存社会を現実にする「Patin」

テクノロジー

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 フラワー・ロボティクスが開発した「Patin」は、ロボット普及のカギを握る製品だ。上部に取り付けるサービスユニットを付け替えることで、さまざまな機能が利用可能になるという。

 今後は家庭用ロボットのプラットフォーム型ビジネス、各パートナー企業がサービスユニットを開発できる環境を提供、クラウドと連結したスマートロボット市場への参入を目指すとか。

 早速、代表取締役の松井龍哉さんに話を伺った。「創業以来、フラワー・ロボティクスのビジョンは"ロボットを日常の風景にする"ことであり、当社が開発したロボットをPatin以前と以降で分けると、産業用・家庭用に加え、ヒューマノイド(人間型)か否かで区別することができます。これまではヒューマノイドで、商業の場面で利用されることがほとんどでした。対してPatinは、家庭で利用される台車型のロボットです」。

 Patinをユーザーが使い続けるロボットにするために、サービスユニットというアイデアを思い付いたという。多くの家電や機械は、購入時よりも多様な機能を求めると新しいものに買い換える必要があるが、Patinは上部のサービスユニットを付け替えることで、ユーザーが機能を選択し、利用することが可能になる。

「サービスユニットの開発をサードパーティ(開発者)に開放する点も、ものづくりのビジネスモデルとして新しい点です。サードパーティは、人工知能と自律移動というロボット開発の高いハードルをPatinにサービスユニットを搭載することで解決し、サービスユニット部の機能に集中したロボットの開発が可能になります。この仕組みがうまく回れば、Patinが社会へ広がるほどにロボット開発者の活躍の場が増えます。そうして開発が活況になるとより優れたサービスユニットが登場し、家庭でのロボットの価値が向上するという好循環が期待できます」(松井さん)

 代表取締役の松井さんは1991年に日本大学藝術学部を卒業後、丹下健三・都市・建築設計研究所に入所。建築家としてキャリアをスタートした後、フランスへ留学。ロータス(現IBM)勤務などを経て帰国後、1999年にERATO北野共生システムプロジェクトに参画、ヒューマノイドロボットPINOのデザインに携わる。PINOの経験を基に、2001年にフラワー・ロボティクスを設立。ヒューマノイドロボット「Posy」、マネキン型ロボット「Palette」、「Palette U.T.」などを開発・販売する。

「フラワー・ロボティクスで最も価値のある資源は"人"です。少数精鋭であるが、ロボットづくりについて最先端の知識と開発力を持つエンジニアが集まっています。博士号を持つエンジニアや、ものづくりに40年以上携わっているエンジニア、その他、法務、特許なども含め高い能力と専門性を持つスタッフが揃っており、このようなメンバーがPatinを家庭用ロボットとして広げるという目標を共有し、活動を続けている点がフラワー・ロボティクスの強みです」(松井さん)

 Patinは2016年秋発売予定。広く家庭に受け入れられ、人々の生活を少しずつ豊かにするために開発されたPatinの誕生で、日用品としてロボットがなくてはならない存在になる未来もそう遠くはないかもしれない。
 
■Patin
http://www.flower-robotics.com/patin.html

■フラワー・ロボティクス
http://www.flower-robotics.com/index.html

2015.08.03 |

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