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人工知能が癌の早期発見に貢献! 脅威の検出率95%を達成する診断方法に注目

July 26, 2016

 日本人の2人に1人が罹るといわれ、その健康を脅かす癌。もちろん、早期発見が一番の対策だが、精度の高い検査方法ほど細胞へのダメージが懸念される。

 そんな状況を打破する画期的な癌検査方法が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校カリフォルニア・ナノシステム研究所のバーハム・ジャラリ教授率いる研究グループによって開発された。それはなんと人工知能を用いる診断だ。

 検査には、アナログ/デジタル変換器と広帯域の等価時間サンプリング・オシロスコープを組み合わせた独自の光子時間延伸技術で動く顕微鏡を使用する。フラッシュを発光してレーザーの破裂とともに血管内を流れる血液細胞を撮影することで、1秒間に3600万枚もの画像を処理することに成功した。

 これを深層学習(ディープラーニング)型の人工知能が複雑なアルゴリズムに基づいてデータ解析し、大きさ・粒度・生物量を含む合計16点の特徴を抽出することで、95%の確率で癌細胞を発見することを可能にしたのだ。

 これからもこうした人工知能によるイノベーションは各分野で起こり続けることが予想される。医療領域で活用はまだまだ本格的には進んでいない現状があるだけに、この試みが新たな布石となることを期待したい。

■カリフォルニア大学ロサンゼルス校カリフォルニア・ナノシステム研究所
http://cnsi.ucla.edu/