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テクノロジーで虫歯を"過去"に! 歯の自己修復を助ける新素材が誕生

August 18, 2016

 ハーバード大学とノッティンガム大学の科学者チームが、新たな素材を使用した歯の詰め物を開発した。その素材は合成バイオマテリアルと呼ばれるもので、自らが虫歯のダメージを修復する再生型の詰め物だという。

 化学の推進を目的としたイギリスの学術機関「英国王立化学会」にて、同科学者チームはマテリアル部門の2位を獲得している。国を代表する機関も注目する合成バイオマテリアルが実用化すれば、以下のようなメリットが挙げられるだろう。

 歯の治療を経験したことがある人は想像できると思うが、虫歯になった時にはダメージのある箇所を削って、そこにセラミックや金などの詰め物で穴をふさぐ。しかし、そういった詰め物は取れてしまうことも多く、そこから神経や血管といった軟組織に菌が感染し、鈍い痛みが生じる。この治療を行うには、軟組織を取り除いて歯の全体をセメントで覆うことで、 歯を死んだ状態にさせる必要がある。

 しかし、合成バイオマテリアルを詰め物として利用することで、虫歯のダメージを詰め物が修復してくれるようになるのだ。歯をあえて死んだ状態にして痛みをおさえるのではなく、歯が自ら再生してくれるということになる。

 長年人類にとって大きな悩みの種であった虫歯は、治療法がより飛躍的に進化していくに違いない。

■The University of Nottingham
https://www.nottingham.ac.uk/