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また一歩ロボットが人間に近づく!? 今度は日本の教授が筋繊維の動きを再現することに成功

August 22, 2016

 東京工業大学でロボット開発を研究する鈴森・遠藤ロボティクス研究所が踏み込んだのはまさに神の領域だ。「人を創り出した」といっても過言ではないほど、人間のように滑らかに動くロボットの開発に成功したのだから。

 それを可能にしたのは、ロボットの関節に接続されたマイクロフィラメントという素材で、人間の筋肉のように伸び縮みする。鈴森・遠藤ロボティクス研究所の代表の一人、鈴森康一氏は人間の筋繊維の代わりをフィラメント素材に置き換えた理由について次のように話す。

「生き物の筋肉は筋繊維が束になってできています。これによって必要となる力や作用に応じて,様々な太さや形状の筋肉が形作られます。私たちが開発した細径人工筋は約1.8mmの太さで、本物の筋繊維に比べるとまだまだ太いのですが、これを組み合わせることで様々な筋肉が構成できるのは生き物の場合と同じです。収縮率も人間のものとほぼ同じ(約25%)で、見た目や動きも生き物に似た身体が構成できます」

 現在も多くのロボットが各分野で稼働しているが、そのほとんどはモーターや歯車で動いているため、どうしてもギクシャクした機械の動きになってしまう。人工筋肉を使い、人間の身体と同じような駆動機構にすれば、生き物のような滑らかな動きが実現できるかもしれないと考えたことが、開発の動機だと話してくれた。

 確かに、ボールを蹴る、アゴを動かすといった細かい動きは、人間と見分けがつかないほどの完成度を誇っている。このまま研究が続けば、人間とロボットを区分けする境界線はどんどんとなくなり、近い将来、SFさながらの世界が到来するのかもしれない。

■鈴森・遠藤ロボティクス研究所
http://www-robot.mes.titech.ac.jp/