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グルメ界に進出! ユーザーの味覚を分析する人工知能「SENSY」に注目

October 17, 2016

 伊勢丹新宿本店で期間限定で開催された「AI利き酒師」。店頭のタブレットで日本酒の好みを伝えるだけで、ユーザーの味覚に合う日本酒を薦めてくれる、人工知能(AI)を活用したサービスだ。昨今、様々な分野でAIを導入した動きが見られるが、酒類での導入は画期的。

 この「AI利き酒師」の人工知能を手掛けたのがカラフル・ボード株式会社。同社は2014年、ユーザーの感性を学習していく人工知能「SENSY」をファッションアプリとしてリリース。2015年9月にはSENSYを活用した店頭接客サービス、2015年11月にはEC接客サービスをスタートするなど、人工知能の活用において常にシーンをリードしてきた。

「大学時代より人工知能を研究していた代表の渡辺祐樹が、コンサル時代にアパレル企業を担当したときに、アパレル業界の在庫の多さと無駄に気付きました。このような需要と供給のミスマッチで起こる社会的な課題を、ディープラーニングの発展により、機械学習の精度が劇的に向上した人工知能の技術で解決できないかと考えたことからSENSYは誕生しました」。そう話すのは、マーケティング/経営企画室の石井裕さんだ。

 SENSYはユーザーが服の好みを分類するだけでファッションセンスを学習し、世界中のECサイトからユーザーの感性に沿ったアイテムやコーディネートを提案。ユーザーの感性の移り変わりや、ファッションのトレンドも自ら学習し進化する。食分野の参入に至った経緯は何だったのだろうか。

「もともと、食分野での展望があったSENSYと、三菱食品さんが人工知能を活用したサービスに興味を持ってくださり、パートナーとしてスピード早く進めることができました。 今後は百貨店店頭でのお酒のレコメンドのみならず、アプリ制作、メーカー、飲食店向けのサービスを作っていけると確信しています」(同)

 代表取締役CEOの渡辺さんは慶應義塾大学理工学部卒。システム工学を専攻、人工知能アルゴリズム研究に従事。2005年に株式会社フォーバルに入社し、約5,000人が応募し20名のみが採用された「アントレプレナー制度」1期生としてアントレプレナーシップを学ぶ。2007年、IBMビジネスコンサルティングサービス入社。そして2011年、カラフル・ボードを設立。2016年には「2015年度 慶應義塾大学研究教育奨励金 矢上賞」を受賞する。

「他社に負けない強みは、消費者に近いパーソナライズ人工知能技術(パーソナライズ感性解析技術)と大学との連携。今後はファッションや食の分野だけでなく、ライフスタイル全般での活用を目指します」(同)

 すでにライフスタイル全般で実証実験をスタートさせており、旅行、音楽、コスメ、本など、様々な分野に応用していくことが可能だという。AIが身近にある生活は、もう目前だ。

■SENSY
http://sensy.jp

■カラフル・ボード株式会社
http://www.colorful-board.com