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世界一美しくて儚いロボット? 遠隔操作で自由に飛び回る人工蝶が登場

October 31, 2016

 ロボット開発が加速し、人間だけではなく動物を模したものも登場している。その中でも、蝶々の美しいフォルムと動きを実現させたのが、ドイツのエスリンゲンに拠点を置くスタートアップFestoが開発している人工蝶「eMotionButterfly」だ。さすがドイツと言える、シンプルで繊細なデザインの人工蝶は、遠くから見れば本物の蝶だと思うだろう。

 この人工蝶は、室内に設置された10個の赤外線カメラを使って蝶の位置を把握し、その位置データがコンピューターに送信され、飛行ルートを調整するという仕組みだ。

 同社はこのほかにも、自然に存在している生き物からヒントを得て、それを再現したロボットの開発を進めている。例えば、カメレオンの舌は粘着性があり、素早く動いて虫を捕らえるのだが、その舌の特徴を取り入れた装置「FlexShapeGripper」などがある。

 また、働きアリのように決まったルールのもとで力を発揮して働いてくれる人工アリ「BionicANTs」なるものも発表している。「SmartBird」という鳥のような翼で自在に飛べるロボットも研究中で、カンガルーのように強いジャンプ力を持つ「BionicKangaroo」の映像も発表されている。

 Festo社は、将来は昔のSFマンガで見たような「ロボット動物園」を作ろうとしているのだろうか?と思いきや、実は工場の自動操作機械などを開発している会社であり、自然界の生き物が持っている特徴を研究して、機械へと取り入れようとしているのだ。人工蝶も人工アリも、工場などで活躍することを想定して開発しているのだろう。工場見学に行ったら、人工の生き物が働いている、なんて未来もあり得るかも。

■Festo
https://www.festo.com/group/en/cms/10216.htm