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創業65年の倉庫会社が大奮闘! 預けたモノを販売できる「minikura TRADE」開始

November 11, 2016

 寺田倉庫が、クラウド収納サービス「minikura」に預けたアイテムをそのまま販売できる機能「minikura TRADE」の提供を9月より開始。寺田倉庫が梱包から発送までを代行してくれるため、手間がかからない。

「母体であるminikuraは、物品をただ預かるだけではなく預けることによって物品の活用ができるサービスです。例えば、衣類のクリーニングやVHS・アルバム写真のデータ化、オークション出品など、minikuraは預けた物品へのオプションサービスを充実化させてきました。minikura TRADEは、そのオプションサービスのひとつです」。そう話すのはminikura TRADEの姫野良太さんだ。

 minikura TRADEは預けた物品を"シェア"する観点から誕生したサービスであり、今までminikuraで培ったノウハウである検品/撮影/保管/配送をフルフィルメントで対応できる。これにより、販売者や購入者にとっても安心して取り引きを行うことができる。

「CtoC(消費者間)のマーケットサイトは数多くあるため、類似サービスとの差別化を図るのに苦労しました。当初は"マーケットプレイスを構築して展開する"という構想を練っていましたが、いろいろ悩んだ末、マーケットプレイスは構築せず、SNSシェアボタン・リンク型の販売方法に切り替えました。SNSやブログ上でコミュニケーションを取る人が増えている背景もあり、またminikuraに預けていただいている物品はユーザーそれぞれが思い入れのある1品ものが多く、個人個人が自由なやり取りの中で気軽に売買できる方が、より今の時代に合っているのではないかと思ったからです。その結果、SNS上でフォロワーを多く抱えている方が販売すると、すぐに売買成立するなど好評をいただいています。まだリリースから日も浅いのですが、twitterのタイムラインなどでこのような光景を見て、これまでにない販売方法の確立に一歩踏み出せたことを実感しています」(同)

■積み重ねてきたノウハウで他社と差別化

 05年の寺田倉庫は、個人向けの収納サービスとしてトランクルーム事業に力を入れていた。しかし、同業他社の参入が増える中で"他社とは違う付加価値を生み出さなければ、価格競争に飲み込まれてしまう"という危機感から、Webとこれまでノウハウを積み重ねてきた保管を掛け合わせたアイディアで他社と差別化。それが、12年に誕生したminikuraだ。
 
 ひとつの社内プロジェクトとしてスタートしたminikuraは、その後、事業部となり、15年からは、OEM先にminikuraの仕組みを提供することで新しいサービスを創り出す「Cloud storage」事業を展開。加えて16年からは、資金と仕組み作りでスタートアップ企業を支援する「Start-ups Incubation」事業も展開。スタートアップ企業とともに、独創的なサービスを提供している。

「minikuraをサービス提供した当初より一貫して心がけているのは、スピードをもってサービスを変化、進化させ続けること。そのための取り組みのひとつとして挙げられるのが、組織体制です。事業部では、企画からマーケティング、システム開発、リーガル、出資管理、オペレーション運用業務まで、まるでひとつの小さな会社のように機能が集約させています。おかげで、横串で全体的な変化について共有して、それぞれが柔軟に動け、チャレンジしたいことはとことんこだわって実行することができます」(寺田倉庫 黒木保葉)

 今後は、2020年の東京オリンピック開催で高まる訪日外国人需要に向けて、ボーダーレスになりつつある社会環境に合わせたサービスを展開していく予定だ。
 
「現在、minikuraの仕組みを他社に提供することで、さまざまなサービスが生まれ続けていますが、預かることで物品の活用をする方法は、まだまだたくさんあると思っています。今後もぜひご期待ください」(同)

■minikura
https://minikura.com