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災害ツイートを可視化! 日本の災害状況要約システムは世界に輸出できる?

December 9, 2016

 東日本大震災や熊本地震の際、情報収集のツールとして活躍したのがご存知、Twitterだ。ただ場所ごと整理されない状態で膨大な被災情報が流通したために、状況を一目で把握できないという課題が残されていた。

 そこで国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したのが、災害状況要約システム「D-SUMM(Disaster-information SUMMarizer)」だ。D-SUMMはインフラの被害や物資の不足などの情報をカテゴリーごとに表示し、市区町村のエリアごとに対象となるツイートを表示してくれるという画期的なもの。さらにエリアごとに表示した分析結果は、重大な被災報告から順に並べ替えることもできる。

 また、Google Mapを利用した地図上に、同時に7つのカテゴリーまでのツイートを表示することも可能で、地図上の吹き出しをクリックすれば、抽出元のツイートまでたどり着くこともできる。

 NICTの担当者は、「これらの機能により、被害が大きいエリアや、どこで何が起きているかといった被災状況の概要をコンパクトかつ分かりやすく表示し、適切な避難活動や各種救援活動を支援することができるようになります」と、その有意性について語ってくれた。

 D-SUMMの研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム「レジリエントな防災・減災機能の強化」の支援を受けていることもあり、実用化に成功すれば、世界中で災害状況を把握するシステムとして売り出していくことも可能だ。こうした日本ならではのきめ細やかなサービスが世界で活躍してくれれば、日本人としては感無量といえるのではないだろうか。

■D-SUMM
http://disaana.jp/