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ネットの高校が「通学コース」も新設! 開校して半年以上経った現在の様子は?

December 16, 2016

 来年4月に「通学コース」を新設すると発表したカドカワが運営する通信制高校「N高等学校」。東京の代々木と大阪の心斎橋の2カ所にキャンパスを開校し、それそれ200人の定員を設けて、生徒40~50人に対して3人の担任と担任助手が付く体制をとる。ただ、通学生にも一般的な集団授業は行わず、PCとネットを使った映像授業を行い、担任は授業を受け持つのではなく、生徒の習熟度に合わせた個別指導や面談などを行うというのが特徴だ。

 そんな通学コースの最大の特徴は、起業家の堀江貴文氏をはじめ、ジャーナリストの田原総一郎氏やプログラミング言語「Ruby」の開発者として知られるまつもとゆきひろ氏などがグループワーク形式の授業を実施する「スペシャルN」を受講できるということ。さらに英語や中国語の会話授業や、複数の生徒で本を輪読するサークル・リーディングなども実施する予定だ。

 そんなN高等学校は今年の4月に開校し、来春には1年を迎えようとしている。「もともと私たちは教育のプロではないが、私たちなりに実際に必要なものは何かを考えてきた。社会に出たとき、すぐに職に付ける教育を意識している」と志倉千代丸理事が語るように、生徒へのアンケート調査によれば、現在の生徒の満足度は82%にも達している。

 たとえば、課外授業の1つであるプログラミング授業は、ドワンゴで第一線を走る現役プログラマーがネット上で授業を行い、最終的にニコニコ動画のようなサービスを作れることを目的としているが、生徒からは「いつも見ているサイトに近いものを作れると思うと楽しい」、「先生の説明が分かりやすい」などの賛辞が送られているという。

 また、カドカワの川上量生社長が以前、「ネットだけでなくリアルに向けた取り組みも用意している」と宣言したように、今年のニコニコ超会議2016では生徒たちが『N高の文化祭』という位置付けで参加し、バンド演奏なども披露している。

 鳴り物入りでスタートしたN高等学校。保護者の満足度も71.2%と非常に水準が高く、かなり充実した授業を提供しているのは間違いない。これからの社会で必要とされる人材を世に送り出すという大義のもと、今後も圧倒的な存在感を放ってくれることだろう。

■N高等学校
https://nnn.ed.jp/