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空き家を有効活用! 全国空き家流通化サービス「カリアゲJAPAN」<前編>

January 6, 2017

 日本には空き家が多く、その数およそ820万戸と言われている。株式会社あきやカンパニーは、マッチングサービスを利用した借り手と貸し手をつなぐ全国空き家流通化サービス「カリアゲJAPAN」をスタート。代表取締役の内田勝久さんに、サービスの着想について話を伺った。

「カリアゲJAPANは、これまで取り組んできた『カリアゲ』の仕組みを広げ、日本中の空き家を多くの仲間とともに借り上げて、これまで見向きもされなかった空き家に光を当てたい!という想いから立ち上げました。『カリアゲ』とは、築30年以上の空き家を活用するためのサービスです。空き家を持っていて、活用したいと思っているけれど、そのために改修をしなければいけないことが手間的にも費用的にもハードルになっている空き家オーナーは多くいます。そうした空き家を、カリアゲパートナーと呼ばれる僕ら事業者が未改装のまま借り上げて、事業者が負担して改修を施し、活用する仕組みです」(内田さん)

 カリアゲされている期間はオーナーに一定家賃の収入があり、カリアゲ期間の終了後は、改修が施された家がオーナーに戻る。オーナーはその家を再び活用してもいいし、オーナーの個人的用途に使うこともできるという。

「カリアゲJAPANは、空き家活用のためのメディアでありプラットフォームです。サービスのひとつである『カリアゲタ』は、空き家活用のwebマガジンとしての役割を持っており、空き家を使って新しい挑戦をしたり、これまでにない新しい空き家の活用をしている事例を紹介しています。カリアゲパートナーによるカリアゲ事例の紹介のほか、空き家を使って新しい事業を始めた事例や、自分らしい住まいに改修して楽しんでいる事例などを紹介したり、不動産やリノベーションの専門家によるコラムなどを掲載しています。空き家活用に悩む人や、これから空き家を相続するかもしれない人に対しての、弁護士によるコラムも展開しています」(同)

■空き家を作らないための取り組みも重要

 活用できる可能性を秘めた空き家はたくさんあるのにもかかわらず、そのことに気づかず活用していない空き家オーナーが多いのが実情。また、空き家を活用せずただ放置しておくことで起こりうる問題についても、知らない人が多いと内田さんは話す。

「30代、40代の方々にとっては、空き家オーナーというと、どこか遠い国のことのようなイメージがあるかもしれませんが、空き家問題は誰にでも起こりうる問題であるということをもっと知ってもらいたいと考えています。両親から引き継いだ土地や建物は、家族、距離、立地、景気などさまざまな事情により、解体も売却もできないということがとても多くあります。"自分も生まれ育ったところなので、売却はしたくない""父親が大切にしていた家なので、しばらくは手放せない"など、合理的な理由だけでは解決できない背景が必ずあるのです。だからこそ、これから土地や建物引き継いでいく若い人には、具体的な課題やリスクを正しく理解し、今の所有者である両親と早い時期から議論して、空き家を作らない取り組みを一緒にしていきたいと考えています。何となく話しにくい相続の話を進めるためのきっかけを作っていくのも私たちの役割です」(同)

 空き家率の上昇は放火や空き巣などの犯罪にもつながるため、空き家の有効活用は豊かな社会実現に一役買う。後編では、あきやカンパニーが目指すビジョンについて迫る。

■カリアゲJAPAN
https://kariage-japan.com