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空き家を有効活用! 全国空き家流通化サービス「カリアゲJAPAN」<後編>

January 10, 2017

 築30年以上の空き家を対象に、借り手と貸し手をつなぐ全国空き家流通化サービス「カリアゲJAPAN」。運営を行う株式会社あきやカンパニーは、不動産賃貸業や不動産管理業を展開。「カリアゲ」の仕組みは、共同代表である福井信行さんと内田勝久さんが空き家オーナーからの相談を受ける中で、自分たちの会社で借り上げて運用しようと始めたのがきっかけだそう。前編に引き続き、代表の内田さんに話を伺った。

「福井は自身が代表を務める株式会社ルーヴィスで、個人宅のリノベーションを手がけてきました。個人宅以外にも、古いアパートの再生や、住宅だった建物をお店に変更するといったリノベーションによる建物活用に多く取り組んでいます。私は株式会社キャンプサイトにて、リノベーションに特化した設計事務所を運営しており、既存建物の良さを最大限に引き出し、アイデアとデザインの力で場を再生してきました。ただ空間や建物を新しくするだけではなく、その場に新しい役割や位置付けを与えることで、永く収益性が継続されることを意識して取り組んでいます」(内田さん)

■空き家を作らないための取り組みも重要

 空き家オーナーからの相談が増えてくる中で、立地や用途などの理由により自分たちでは借りられないが、空き家を借りて活用してみたいと思う人が一定数いるはずだと思うようになったという。"自分たちの会社で借り上げる"というスキームを、もっとたくさんの事業者や個人にも広めていけば、より多くの空き家を救うことができると思ったのが「カリアゲJAPAN」立ち上げのきっかけだ。

「空き家が増え続けている理由にはいくつか理由がありますが、その理由のひとつとして、今の不動産仲介のあり方が原因のひとつになっていると考えています。つまり、賃料も安く、図面などの資料も残っておらず、建物劣化の程度や課題がよくわからない。言い換えれば、築年数の経過した空き家は利益も少なく、リスクも高く、普通の不動産屋にとっては扱いたくない物件と言えます。

 私たちが取り組むカリアゲでは、不動産仲介業者を介さない不動産取引を可能にする仕組みを試みています。また、カリアゲをするカリアゲパートナーは施工会社やリノベーション会社などのプロなので、築年数が経過した建物の改修や活用のノウハウを持っていることも強みです。"空き家を借りて住みたい"という個人に対するマッチングも展開していく予定で、その場合はカリアゲJAPANが間に立って契約や改修のサポートをしていく予定です」(同)

 現在はカリアゲJAPANのローカルとして、カリアゲ首都圏のほか、カリアゲ横須賀三浦、岐阜、京都、千葉の展開を始める予定で、全国にチームを増やしながら、同時に全国の空き家情報の収集も加速させて、空き家活用の輪を広げていく予定だ。

「12月14日(水)に実際の空家の使い方を考える『遊休不動産(空家)を面白がる会』を開催しました。実際にカリアゲJAPANにて相談を受けている物件を題材に、さまざまな業界の人が集まって、既存の枠にとらわれない使い方やアイデアを出し合いながらブレストする会で、今後も継続していきます。私たちの活動はまだまだ空き家のオーナーにまで届いていないので、まずは興味を持ってくれた人たちと一緒にこの活動を盛り上げていきたいと考えています」(同)

■カリアゲJAPAN
https://kariage-japan.com