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低解像度画像を爆速で高画質化? Googleの機械学習を使った技術「RAISR」

January 12, 2017

 インターネット上に無数にアップロードされる写真画像は表示速度を高めるため、低解像度に設定してあるが、スマートフォンや PCなどのハード環境により、ときにギザギザした状態で表示されてしまうこともしばしば。

 そんな課題を解決するのがGoogle Researchが発表した「RAISR(Rapid and Accurate Image Super-Resolution)」だ。これはリアルタイムで低解像度の画像を高画質化するテクノロジーで、従来の高解像度化技術と比較しても10倍〜100倍のスピードで高画質化することを可能にしている。

 RAISIRは、2つの機械学習を採用することにより、画像処理の精度とスピードを上げています。1つは、同じ画像の低解像度版と高解像度版をセットにして学習する方法。そして、もう1つは、低解像度画像を高画質化する従来からの手法である「アップサンプリング」された画像から学習していく方法だ。

 これらのアルゴリズムは、近接するピクセルに基づいてピクセルを推測し、エイリアシングを人工的に生成するもので、欠落している画像情報を直接取り込むのではなく、基礎となる構造を学習し保存していくことで構築していく点が非常に画期的といえる。

 たえず進化を続けるGoogleは、こういった地味なアップデートをいくつも重ねることで誰も追いつくことのできないイノベーションを起こしている。どんな巨人も地道な作業の集積から成り立っている証左といえるものではないだろうか。

■RAISR
https://research.googleblog.com/2016/11/enhance-raisr-sharp-images-with-machine.html