TOPICS

大気汚染はこれで解決? 北京に設置された巨大な空気洗浄機が画期的

January 23, 2017

 オランダを拠点とするスタートアップStudio Roosegaardeが、大気汚染問題の解決する画期的なプロジェクト「Smog Free Project」を開始した。同プロジェクトの一環で北京に設置された「Smog Free Tower」は、大都会にそびえ立つ高層ビルのようなデザインだが、その正体は風力を駆使して稼働する巨大な空気洗浄機だ。

 Studio Roosegaardeは、オランダのデザイナーであるダーン・ローセゲートさんと各分野のエキスパートによって形成されているチームだ。世界一の"スモッグ掃除機"は、特許取得済みのイオンテクノロジーを採用しており、スモッグが含まれていないクリーンな空気を、公共の場と人々に提供することを目的としている。1時間につき30,000立方メートルの空気をきれいにすることが可能で、そのためにかかるエネルギーは1170ワット、お湯を少し沸かすために使うレベルと同様だ。

 興味深いのが、Smog Free Towerによって集められた大気汚染物質でジュエリーを作る、Smog Free Jewelryというプロジェクトだ。空気中のスモッグは圧縮され、キューブ型の宝石として指輪に取り付けられ、1つ250ユーロで販売されている。大気汚染問題に関心を寄せる人々による寄付によって、同プランが継続可能な物になり得るわけだ。指輪を1つ購入すれば、1,000立方メートルぶんのきれいな空気に対してドネーションを行ったことと同等になるという。

 ドイツのデザインアワードにて受賞も果たしたタワーは、建築物としてもスタイリッシュなものになっている。大気汚染問題を解決すべく、あらゆる視点を持って工夫をこなすSmog Free Projectの、今後の世界的な広まりを期待したい。

■Studio Roosegaarde
https://studioroosegaarde.net/projects/#dune-4-2