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羽田空港でロボットがお出迎え? AI対話システム導入実験プロジェクトが始動<後編>

January 25, 2017

 2月6日から12日まで、羽田空港第2旅客ターミナル南側出発ロビーに導入予定のAIを活用した対話システム「MINARAI」。開発を手掛ける株式会社Nextremerによると、銀行や高速道路での実証実験、イベント出展でのデモンストレーションを行い、フィードバックを重ねながら開発していったという。代表取締役CEOの向井永浩さんは、開発までのプロセスを次のように話す。

「AI活用についての話題は、ITに限らず幅広い領域で多くの注目を集めるテーマとなっていますが、いま現在"これがAIとのコミュニケーションだ!"というサービスはまだ生まれているとは言えません。そこに至るには、対話システムの性能や、UI/UXなどのさまざまな課題があり、この点については各社同様の課題を抱えていると思います。逆に言えば、一般消費者が認めた"形"というのが、AIコミュニケーションのマジョリティとなっていくとも言えます。Nexeremerはそのカギが現場からのフィードバックにあると考え、実証実験を繰り返しながら、現在進行形で試行錯誤しています。弊社の対話エンジンを搭載したサムライロボット「AI-Samurai」も、"AIとの対話における最適なインタフェース"を探求する実験の一環として開発しています。AI-Samuraiで実験して、反応が良ければシステムに導入するなど、R&D(リサーチ&ディベロプメント)のような動きをしています」(向井さん)

■理論と実践、その両輪を押さえた取り組みを継続

 1年後のビジネスをAIで変革するためにNextremerが注力していることは、"今"のAIができること、そして3歩先の未来を見据えることだという。

「"AIの未来は明るい、しかし今日(現実)の先にしか未来はない"。これは私がよく口にしている言葉です。対話システムのMINARAIは、"AIと人の協業"というその特徴的な機能により、今のAIができることをいち早く社会に打ち出し、フィードバックを得ながら精度を上げることを可能にしています。さらに、3歩先の未来を見据えた取り組みとして、研究機関や大学と共同で、対話システム、画像解析、自動制御など多岐に渡る研究テーマにおける基礎技術の共同研究を行っています。AIを活用した対話サービスビジネスが活発化している昨今、今後も性能は向上し、多くの企業が問題解決の手段として利用していくようになると予測されています。その過渡期にある今、理論と実践、その両輪を押さえた取り組みを継続して行っていること、これはNextremerの持つ大きな強みのひとつと考えています」(同)

 MINARAIは社内外のリソースを組み合わせることで、より社会実装へ適した形へと機能拡張してきた。今後も、他社とのパートナーシップ構築によるオープンイノベーションを加速させることにより、社会にとって価値のある技術を創造していくという。

■株式会社Nextremer
http://www.nextremer.com

■AI-Samurai
http://www.ai-samurai.com