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テクノロジーでガンに勝て!! 米大学が転移性のガンを特定する生体チップを開発

February 13, 2017

 転移性のガンを事前に予測することは、現在の医療技術では不可能だと言われていた。しかしながら、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に本部を置くウースター工科大学の研究所では、たった一滴の血液で転移性のガンを特定できる技術を開発。独自に開発した生体チップを用いることで、少量の血液から効率的に検査することができるのだという。

 研究者たちが開発した生体チップでは、ガン細胞から発生するエキソソームというたんぱく質を手がかりにして検査を行うことが可能だ。チップの表面にある小さな無数のくぼみに採取した血液を流し込み、もしもガン細胞があれば底のほうに沈んでいき、抗体に付着することで複数のガンを特定できるのだという。

 その検査に必要な血液の量は、ほんの1ミリリットル以下だ。この手軽さから、大がかりな検査をするのが億劫な人でも、気軽に検査を行えるのではないだろうか。どんな病気であれ、早期発見とすみやかな治療が完治や寛かいへの道なので、テクノロジーの進化によって移転性のがんを特定できる同技術は、人類への大きな貢献だと言えよう。

 特に、ガンを治療して完治したと思っていたら、別の臓器や周辺に転移するというケースは少なくない。ガンを患った人や家族にとっても、もしもガンが移転しても早期発見によって治療をあきらめずに、質の高い生活を維持していくことができるようになるだろう。そのためにも、今後の実用化に大いに期待したい。

■Worcester Polytechnic Institute
https://www.wpi.edu/news/wpi-researchers-build-%E2%80%9Cliquid-biopsy%E2%80%9D-chip-detects-metastatic-cancer-cells-drop-blood