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胃酸で発電? 医療テクノロジーを進化させる新たなバッテリー技術が誕生

March 14, 2017

 電力不足を解消して持続可能な世の中を作るべく、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーの利用が世界中で考案されている。波力や水力、地熱から水素エネルギーまで、あらゆる発電方法が存在している中で、興味深い発電方法が誕生した。

 それが人間の体内に存在する胃酸で発電するという、究極の自家発電システムである。  これは、マサチューセッツ工科大学のチームが開発中の、体内に摂取するタイプのバッテリーだ。小型のデバイスを体内に摂取して発電する方法は、病気の治療に応用されることを想定しているのだという。

 発電の仕組みは、果物に亜鉛と銅の金属板を差し込んで、酸が電解物となって金属板を通して電流が生まれるのと同じ原理だ。それを応用して小型化したものが、この「胃酸発電」なのだそう。

 まだ実際の人間の体では実験はしていないが、ブタでテスト済みだという。体内を通り抜けるまでに6日間を要し、胃を過ぎた時点で酸度が弱まるので発電力は減少するものの、エネルギーは蓄えられるとのこと。

 基本的には病気の治療などに応用する医療テクノロジーだが、自分の胃酸を使ってスマートフォン経由で健康管理をする、なんて時代も到来するのかもしれない。

■MIT News
http://news.mit.edu/2017/engineers-harness-stomach-acid-power-tiny-sensors-0206