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尿素をエネルギーに変換! 超エコロジーな長寿バッテリーを米大学が開発中

March 22, 2017

 現代の私たちの暮らしはエネルギーによって成り立っているが、その資源は永遠のものではない。石油や石炭などの資源枯渇を懸念して、世界中で新たなエネルギー源の取り入れ方が研究されており、人々は環境を守りながらも持続可能な方法について向き合っている。

 そんな中で、カリフォルニア州はスタンフォード大学のエンジニアが、低コストで高パフォーマンスを実現するバッテリーを開発している。そのエネルギー源は、驚くべきことに人間を含む哺乳類の尿だいう。

 ホンジー・ダイ教授が率いる研究チームは2015年に初めて、何度も充電ができるアルミニウムバッテリーを開発した。同バッテリーはすぐさま充電が完了する上に、何度も繰り返し使えるという優れたものだった。

 しかしながら、エネルギー源である電解質が高価だという欠点があった。そこで、教授たちが目をつけたのは、植物の肥料などに含まれている尿素だ。

 教授によると、尿素をエネルギー源として利用することで、当初の100倍コストを削減して発電することが可能になったのだという。この発電方法は、まさに世界一安値な上に、豊富な資源を基にしているので、まさに持続可能で改革的な手段だと言えよう。

 この発電方法は、太陽光発電をより強化させるために応用可能なのだそう。太陽光発電は、太陽の光が降り注いでいない限り発電することが不可能な点がネックだったが、尿素によるバッテリーが夜間の発電を補うことが可能になるという。ただ、実用化にはまだ10年ほどかかる見込みとのこと。

 しかしながら、哺乳類の尿をエネルギー源にする技術は、近未来の社会に大きく貢献してくれることは間違いないだろう。

■Stanford University
http://news.stanford.edu/2017/02/07/stanford-engineers-create-low-cost-battery-storing-renewable-energy/