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ニュース番組は"体験"する時代に? VRの可能性を探る海外メディアが続出

April 5, 2017

 360°全方位の映像の中で現実とは別の世界を体験することのできる技術、バーチャルリアリティ(以下「VR」と略す)を利用したコンテンツ配信が、メディアの関心を集めている。

 アメリカのニュース専門放送局CNNは、先日、VRニュース専門プラットフォームを設立したことを発表した。同局は今後、世界中のニュースをVR配信していく計画だ。すでに多くのVRコンテンツをFacebook上で公開し、好評を博してきたCNNだが、今後いっそうVRに投資していく姿勢を明らかにした。

 ゲーム業界ではVRはすでにかなり普及している。VRゲーム用端末が発売され、オンラインでもVRゲームが楽しめる。ヘッドセットを装着したゲームプレイヤーはVRゲームの最中、圧倒的な臨場感の中で、空想の世界を現実的なもののように体験することができる。

 一方、VRニュース・プラットフォームの目的は、視聴者を事件・事故が起きた話題の現場に連れていくことだ。そこで提供されるのは、架空世界の体験ではなく、時間・空間を越えた現実世界の体験だ。

 このように考えれば、VRに注目するメディアがCNNだけではない理由がよく分かる。

 イギリスの公共放送BBCは、VR開発チームを編成し、VRコンテンツ配信に力を入れている。また、放送局だけでなく、アメリカの高級紙The New York Timesやイギリスの経済誌The Economistといった活字メディアも同様に、VRコンテンツ配信に着手している。

 今後、ニュース番組は"視聴"から"体験"する時代に移行するのか。VRに可能性を見出した海外メディアの試みに注目したい。

■CNN
http://edition.cnn.com/VR