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大塚製薬がアメリカのバイオベンチャーを買収! グローバル展開の動向に迫る

April 7, 2017

 大塚製薬がマサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くニューロバンス社を買収したと発表した。ニューロバンス社は注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬となる「センタナファジン」を開発する気鋭の創薬ベンチャーだ。

 大塚製薬は買収の理由として、成人と小児のADHD治療薬としてニューロバンス社が開発する「センタナファジン」は、ノルエピネフリン、セロトニンおよびドパミンの再取込を抑制する「トリプル再取込阻害」という作用を有し、アメリカにおける臨床試験で高い評価を得たことを挙げる。

 大塚製薬で代表取締役社長を務める樋口達夫氏は「ニューロバンス社から新たな中枢神経領域のポートフォリオを得ることで、この領域を一層強化できることを嬉しく思います。当社は、今後とも、未解決の医療ニーズを満たすため、中枢神経、がん、循環器・腎領域を最重点とした治療薬の研究開発を行ってまいります」とその抱負を熱く語る。

 ADHDは、不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、現在、アメリカでは精神刺激薬が主に処方されているが、中枢興奮作用および精神依存性や薬剤耐性が課題で、ときには乱用などを引き起こす問題を抱えている。

 刺激薬と同様の有効性を持ちながら、非刺激薬と同じ忍容性で乱用の懸念が少ないトリプル再取込阻害というユニークな作用を持つ「センタナファジン」の登場は多くの患者を救ってくれるという期待がもたれている。

■ニューロバンス社
http://www.neurovance.com/