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テクノロジーは障がい者も救う! 点字に対応するタブレット端末が登場

June 9, 2017

 世界保健機関(WHO)の統計によれば、世界の視覚障がい者人口は2億8500万人。そのうち3900万人が全盲と推計されている。音声読み上げソフトなどの普及によって、アクセシビリティが向上しているとはいえ、視覚障がい者にとってデジタルデバイスの利用はなおハードルが高いのが現実だ。

 このような状況で、オーストリアのスタートアップ企業BLITAB Technologyは視覚障がい者を対象にした点字対応タブレットを発表した。Blitabと名付けられたそのデバイスは、ディスプレー上に点字を浮き上がらせる技術を搭載した電子書籍リーダーだ。

 Blitabは、読み込んだ内容をリアルタイムで点字に変換して浮き上がらせることが可能で、ウェブページも外付けデバイスからの情報も、読み込むと同時に点字に置き換えてしまう。またデバイスの下半分はタッチスクリーンになっており、Androidのアプリを作動させることができる。

 コンセプトは、「視覚障がい者のためのiPad」。視覚に障害があっても、このタブレットがあればなんでもできるという意味で、そのように呼ばれている。その理想を実現するため、Blitabには音声読み上げ機能が搭載された。視覚障がい者全員が点字を使用しているわけではないからだ。またパーキンスブレーラー型のキーボードも搭載されている。それは、この型の点字タイプライターを使い慣れた人が多いという理由から。このように視覚障がい者が必要になるかもしれない機能は、すべてこのBlitabに搭載されていると開発者は豪語する。

 2014年に開発が始められたBlitabは視覚障がい者3000人の意見をフィードバックして完成された。2017年1月にラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)でも好評を博している。

 まだリリース時期は決定していないが、商品化されたら日本にも上陸してほしいものだ。超高齢化社会になる今後に日本にとっても必要なデバイスになることは間違いない。

■Blitab
http://blitab.com/