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意識や人格をデジタル化して永久保存? 神の領域に手を出したデバイスに注目

June 23, 2017

 数々の功績を残して亡くなったスポーツ選手、心を揺さぶる名曲を世に放ち人生を全うしたミュージシャン、人類の運命を変える大発明をした研究者、スローガンを胸に人々を率いて世の中を変えた革命家。そんな偉人と呼ばれ、過去の世で讃えられた人間が150年後の未来に蘇ったとしたら、私たちの生活はどう変わるのだろう?

 そんな興味深い未来が、もうすぐそこまでやってきているのかもしれない。というのも、カナダの工業デザイナーEvan McDougallは、人格が保存されるというデバイスを考案した。これはウェアラブルバッチを使って、人物の脳活動を記録し、人格を形成していくというもの。どんなことに興味を持っているのか、どんな性格なのか、何が好きで何が嫌いなのか、そのデバイスは人物が生きている間、その人についてをとことん学び抜く。

 デバイスは人物が亡くなった後に、人格を再生するのだという。デバイスに保存された記録でキャラクターを形成し、本人に似せて作ったロボットやホログラムなどに反映すれば、死んだはずの人物と生前と変わらず会話ができるというわけだ。

 テクノロジーは、これまで我々が想像もつかなかった領域、人の人格や命のデジタル化にまで及ぼうとしている。実現が可能になると言われている150年後にはロボットと人間が共存して暮らし、そのロボットの中には死んだ先祖の意識が生きているのかも知れない。

■Evan McDougall
http://www.evanmcdougall.com/aeon/