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学生ベンチャーが大奮闘! IT時代にあえて"移動販売"で勝負する理由

July 31, 2017

 デニムアイテムを企画・販売する学生ベンチャー、EVERY DENIM(エブリ デニム)が、日本のデニム製作のメッカといわれる倉敷市児島地区で作ったジーンズの移動販売に乗り出す。移動車の中には工場で使われるミシンなどを展示。ものづくりの現場の雰囲気を伝えながら、商品の魅力を訴えるのが狙いだ。

 同社は岡山大環境理工学部の島田舜介さんが昨年4月に創業した。児島地区の繊維メーカーなどに働きかけ、高梁市成羽町吹屋地区のベンガラで染めたジーンズなど、これまでに3種を商品化。店舗は持たず、首都圏などで開く試着会とインターネットを通じて販売している。

 IT全盛の現代であえて、移動販売という手段を選んだのには、どんな理由があるのか? 島田さんは、その理由を次のように語る。

「モノを車に積んで販売すること自体は、目新しくないかもしれません。でも、モノがつくられる工場の雰囲気まで車に詰め込み、移動それ自体を楽しみつつ、製品の想いを直接届ける。そんなところに移動販売の新しさやワクワクがあると思っています」。

 移動販売にはバンタイプの車を活用し、車内にミシンや藍染めのバケツを置いてデニム工場のように改装。生地サンプルをそろえ、壁には児島地区の工場の写真を飾る。顧客の要望に応じてイベント会場などに出向き、その場で商品を試してもらい注文を受けるという仕組みだ。

 島田さんは「製造現場の雰囲気を全国に伝え、児島のデニムに興味を持ってもらいたい」と熱く語る。製作者と消費者のつながりが見えづらくなっている現代において、こうした原点に立ち返る商いは人々の心に強く訴えかける試みだといえるだろう。

■EVERY DENIM
http://everydenim.com/