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捜索活動にも応用可能! アメリカの人命救助ロボットは"チューブ状の軟体"

August 30, 2017

 スタンフォード大は6月19日に発表したサイエンス・ロボティクス論文にて、ミミズや蛇のようにチューブ状の軟体を持ち、自由に移動できるロボットについて公表した。

 開発グループはアメーバや真菌、ニューロン(脳神経細胞)といった、成長するごとに先端部分が伸びていくタイプの生物に着目。軟体として移動するロボットの着想を得て、様々な障害を通り抜け、目標に向かって構造を変化させながら移動するプロトタイプを作成した。

 先端部分がこれ以上伸びない状態になると、ちょうど裏返した靴下のように、もう一方の終端部分が折り畳まれながら内側に収納されていく。移動するのはあくまで先端部分だけで、どこか一箇所が引っかかったり挟まったりしても、止まらずに移動できるという仕組みだ。ハエ取り紙や釘を置いた障害物コースで動作をテストしたところ、釘で胴体部分に穴が空いてしまったにもかかわらず、その部分を動かさずに先端だけを動作させることでテストを成功させたという。

 素材には安価なプラスチックを用いており、チューブ内に圧縮空気を送り込むことによって、全体を動かさずにチューブの先端だけを伸縮させる仕組みを採用。圧縮空気の代わりに液体を送り込み、油圧で伸縮されるモデルも開発中としている。

 チューブの先端にはカメラが装着されており、人間や救助ロボット等が入り込めない小さな隙間の様子を撮影可能だ。震災/事故発生時の捜索救助や、医療行為に応用できるとしている。

 同ロボットおよび論文は、スタンフォード大の機械工学/コンピュータサイエンス教授であるアリソン・オカムラ女史の研究室によって作成、発表されている。  オカムラ教授は「私たちは、一般的な動物や人間の動作機構からかけ離れた、可動性や動きを得るための基本的なメカニズムについて研究しています」と説明している。

■Stanford Univ.
http://news.stanford.edu/2017/07/19/stanford-researchers-develop-new-type-soft-growing-robot/