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内定を複数得る学生と苦戦する学生の違いとは? 人事責任者に聞く

October 30, 2017

 株式会社ウエディングパークの人事本部 人事本部長で人材採用に精通する保田誠一郎氏に、就職活動にまつわる話を聞く本連載。 今回は学生の就職活動で求められる力の話。リクルートキャリアによると、学生の内定率は7月1日現在で78.6%と、昨年比7.5%上昇し空前の売り手市場が続いている。そんな中、内定を複数社抱える学生がいる一方で、苦戦する学生もまた存在し明暗が分かれている。その違いとは何か、そして2019卒の学生に向けたアドバイスを聞いた。

――新卒採用において重視しているポイントは?

 新卒の学生には、素直さ、熱意、やる気、挑戦力、社風に合うかといった点が重視されることが多い傾向にあると思います。会社によって何を重視するかは変わってきますが、弊社の場合、重視しているのは「社風に合うか」、つまり「カルチャーマッチ」ですね。具体的にいうと、弊社では、「競争」と「協調」のカルチャーのもと社員が切磋琢磨して働いており、社内では共通言語として浸透しているので、そのあたりに共感してもらえる人を求めています。

――貴社の場合、どんな人に魅力を感じているのか。

 弊社のビジョン「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を実現したいというベンチャースピリットを持っている人、自分で考えて行動できる人、会社の課題を自分から見つけて経営に提案できるような人、そして、チームワークを非常に大切にしながら全社視点で組織貢献できる人ですね。さらに、経営理念「結婚を、もっと幸せにしよう。」に共感でき、相手に幸せになってもらいたいとホスピタリティに溢れる人、「こうなりたい」「これをやります」と、自分で宣言できる人に魅力を感じます。

――新卒は売り手市場。複数社の内定を持つ人が多く見られるがその共通点は。

 まず、人当たりが良くコミュニケーション力が高い人が多いですね。相手の質問に対して、しっかりと意味や意義を自分の中で認識した上での回答に、コミュニケーションが長けている印象を持ちます。次に、何か頑張った経験を持っている人ですね。その度合は人それぞれですが、やはり目標設定が高い人が多い。目標達成のために、様々な苦労や辛い経験、それを乗り越えた成功体験を持っています。仕事においても、つらい局面に遭遇した時、そうした体験があれば乗り切ることができたり、乗り切れるんだという自信につながります。学生時代の経験は社会人になってから財産になります。

――反対に就活で苦戦を強いられている学生もいるようで......。

 どうしても覇気や元気がない人は、あまり印象が良くないと感じてしまいます。それから、自発性がなかったり、自分の強みや弱みを認識できていない人だったり、自己主張が強すぎて他人の意見を理解する前に自分のことばかり主張してしまう人でしょうか。そうした特徴の学生が就職活動に苦戦するケースが多いのではないかと思います。

――2019卒の学生も動き出しています。活動中の学生、これからの就活生に一言。

 就職活動をしていると、「自分はたいしたことをしていない」「誇れるものがない」と思う人も多いでしょう。自分を見つめ直してみてください。どんな些細なことでもいいんです。経験が見つかったら、どう感じ、どう乗り越えたという話もおのずと出てくるはずです。そのうえで、自分の強みや弱みにしっかり向き合うことも必要。もし分からなければ、友人や先輩などに話してみて、一人で抱え込まないようにしましょう。自分を客観的に見ることで、本当に自分がどんな仕事や会社、職場があっているのか知る機会にもなります。そうして自分自身に向き合うことで、新たに「こんな仕事が自分に向いていた」「こんなことをやってみたい」という発見も出てきます。自分の適性を決めつけないで、広い目で就職活動をしてもらえればと思います。

取材・文・撮影/山中一生

プロフィール 保田誠一郎(やすだ・せいいちろう)/ウエディングパーク人事本部 人事本部長 1977年、千葉県出身。中央大学商学部卒業後、ジェイティービーに入社し法人営業を担当。その後、モルガン・スタンレー証券などの外資系企業にて人事・財務・経理を中心に担当し、2015年4月に株式会社ウエディングパークに入社。2016年4月に経営本部 経営本部長に就任、2016年12月に人事本部を新たに設立し、人事本部 人事本部長に就任。現在に至る。