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シールタトゥーで血糖値をチェック!!  皮膚に貼り付ける特殊インクを開発

November 15, 2017

 ハーバード大学とMITの共同研究チームは、色によって血糖値や脱水症状などの健康状態をチェックできる、特殊なタトゥー用インクを開発した。

「Dermal Abyss」と名付けられたこのインクは、血糖値が上がるにつれて緑色から褐色に変化したり、血中ナトリウム濃度が上昇するにつれて濃い緑色に変色するなど、体内の間質液の化学的性質に応じて色が変化する。

 青色光など、特定の光の中でしか検出できない透明色のタトゥーにすることも可能だ。こうした光はスマートフォンのような、普及している製品でも出力可能だとしている。

 Dermal Abyssの研究は、MITメディアラボのKatia Vega率いる研究チームと、ハーバード・メディカルスクール(HMS)の博士研究員2名によって行われた。現在はブタの表皮で実験が進められており、異なるバイオマーカーに応じた色合いの変化を観測中とのこと。

 HMSの博士研究員であるAli Yetisen氏は「ウェアラブル製品の次に主流になるものは何かを考え、バイオセンサーを皮膚に直接組み込むという発想に至った」と語っている。

 ウェアラブル製品には電池寿命が短く、Wi-Fiなどネットワーク環境が必要なことに加え、身体に直接接続できないという欠点がある。そうしたなか、Dermal Abyssは生体感受性インクと伝統的な入れ墨技術を組み合わせたもので、これらの欠点を克服するために考案された。「現在利用できるウェアラブル製品の限界を超えたい」とYetisen氏は語る。

 なお今後の実用化においては、デザインが消えたり、周囲組織に拡散したりしないようにするインクの安定化など、さらなる改良が必要だとしている。

 開発チームはセンサー画像を分析し、定量的な診断結果を提供するアプリを既に開発済みだ。問題点が解決されれば、広範囲にわたって同技術を転用可能としており、将来的には、宇宙飛行士への健康状態チェックなども応用できるという。

https://news.harvard.edu/gazette/story/2017/09/harvard-researchers-help-develop-smart-tattoos/