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指紋認証、顔認証の次は心臓認証? ドップラーレーダーを使用した認証システムが登場間近

November 20, 2017

 指紋や虹彩といった生体認証は既に実用化されており、近年ではノートパソコンやiPhoneなどのロック解除にも利用されているが、これに新たな選択肢が加わりつつある。

 米国のバッファロー大学は、心臓を使ったコンピューターの個人認証技術を開発中だ。この技術では、ドップラーレーダーにより心臓の形状や大きさ、拍動などから個人を識別する。

 本人がパソコンの前に座るだけで、自動的にログインし、離席すると自動的にログインするする仕組みの構築を目指している。初回利用時のみ、心臓を認識するための登録が必要だが、その所要時間は約8秒ほどだ。

 指紋認証などと比べ、非接触で個人を識別できるだけでなく、ログイン/ログアウトが自動化されるため、離席中の手動でのログアウトやロックが不要となり、ログインしたまま別の誰かにパソコンを使用される-という不正使用も防げる。レーダーの信号強度は5mWで、Wi-Fiで利用される電波よりもはるかに弱く、スマートフォンが放つ電波の1%にも満たないため、健康上の影響はほぼないとか。

 研究チームのWenyao Xu助教授(バッファロー大学情報理工学科)は、「コンピューターのプライバシー問題は重要な反面、毎度のログイン/ログアウト操作は煩雑だ。全てのコンピューターで、心臓による認証技術を利用できるようにしたい。全く同じ構造の心臓を持つ人はこれまでに発見されておらず、重度の心臓病などに罹患していない限り、自らその形状を変えることもない」としている。

 研究チームはコンピューターのキーボードの一角に組み込めるよう、システムの小型化に取り組んでいる他、携帯電話の個人認証などにも応用できるよう開発を進めている。また30m離れた場所からでも認証できることから、将来的には空港での個人検査などに応用できる可能性があるという。

■Baffalo Univ.
http://www.buffalo.edu/news/releases/2017/09/034.html