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テック分野のICT投資が加速! 2021年までに5兆6000億ドルに拡大へ

November 27, 2017

 IT専門調査会社のIDCは米国時間10月18日、世界のICT市場に関する調査結果「Worldwide Black Book」を発表した。

 IoTやロボティクス、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)といった新テクノロジーが、今後のICT投資全体を牽引していく-との見通しを明らかにした。

 Worldwide Black Bookでは、世界89ヶ国のICT分野における四半期ごとの成長状況と、今後予想される伸び率を分析。2020年には従来型ICT投資の伸び(折れ線グラフ内赤線)は、世界全体のGDP成長率(黄線)を下回るものの、新テクノロジーを含めたICT投資全体(青線)では同GDP成長率の倍になると分析している。

 ICT分野への投資額は2016年の4兆3000億ドルから、2021年までに5兆6000億ドルへと大きく成長し、伸び額は年平均成長率(CAGR)に換算すると6%に相当、新テクノロジーへの投資は今後より一層加速する-と予測している。

 IDCでは、IoT、AI、ロボティクス、AR、VR、3Dプリンティング、次世代セキュリティといった新技術を「イノベーションアクセラレーター」と呼称している。IDCはクラウド、ビッグデータ、モビリティ、ソーシャルの4技術を「第3のプラットフォーム」と定義しているが、イノベーションアクセラレーターは第3のプラットフォームの成長を後押しし、結果的に2021年には、第3のプラットフォーム分野への投資が75%を占めると分析している。

 また、新テクノロジーからの新規ICT投資は2017年に17%増加し、新興市場を含む今後5年間で加速。2021年には特に「IoT、ロボティクス、AR、VR」の4分野がICT市場全体の大半を占めると予測している。

 レポートでは、成長を牽引するとしている「新興市場」について、「日本を除くアジア市場」と定義しているのがポイントだ。ITインフラの整備や携帯電話の普及に伴い、これまでIT後進国であったベトナムやカンボジアなど、東南アジア諸国へのIT投資が注目されつつある。

 国内IT企業でもNTT(2010年7月に拠点設立)をはじめ、東南アジア地域へのIT投資は積極的に行われている。今後、こうした東南アジアへのビジネス展開がキーとなる分野も少なくないだろう。

■IDC
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS43163517