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人とAIが共同でホラー小説を執筆中! いろんな意味で恐ろしい内容に?

January 4, 2018

 マサチューセッツ工科大学メディアラボ(MIT Media Lab)の研究チームは、2017年10月、世界で初めて、ユーザーと共にホラー小説を創作できる人工知能「Shelley(シェリー)」を開発した。

 人工知能の名前は、小説「フランケンシュタイン」を執筆したメアリー・シェリーに因んで名付けられた。海外掲示板「Reddit」に投稿された14万件のホラーに関する投稿記事を、全てデータとして読み込ませ、学習させたという。

 ホラー小説の執筆は、Twitterを通じて行う。シェリーに対してメッセージを送ると、リプライとして小説の書き出しにあたる部分をツイートしてくれる。

 このツイートに「#youturn」というハッシュタグをつけた上で小説の続きを返信すると、さらにその続きをシェリーがツイートしてくれる。こうしたやりとりを通じて、ユーザーとシェリーの「共作」によるホラー小説が作り出されていくという寸法だ。

 こうして執筆された小説のうち、完結したストーリーはプロジェクトの公式サイトに公開される。また、シェリーは執筆中にもユーザーからのフィードバックを反映させており、RT数やいいね数が多いストーリーを選択してツイートする。

 MITによると、シェリーは「機械はどのようにして人間の情動的な反応を呼び起こせるのか?」という観点での調査のために開発されたという。人工知能が抽象的なやり方ではなく、人間の本能的な部分に訴えかけて恐怖感を与えることも可能だ、と主張している。

 日本でも、機械により執筆された小説が話題となったが、特筆すべきは、執筆における人工知能分野自体がまだ研究段階であるということだ。

 今後、人工知能や深層学習の学習量や精度が飛躍的に向上していくにつれて、人間が執筆した内容との見分けがつかなくなるどころか、人間よりもはるかにクオリティーの高い文章が、人工知能によって生成される日が来るかもしれない。

■Can artificial intelligence learn to scare us? | MIT News
http://news.mit.edu/2017/can-ai-learn-to-scare-us-shelley-mit-media-lab-horror-story-1027