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コーヒーの香りが人を優しくする? ネスレと東北大学の研究が話題に

January 9, 2018

 ネスレは、東北大学と共同で「コーヒーの香りと人間の行動変容」に関する日本初の実験を実施した。
 
 コーヒーの香りがある場合とない場合で、困っている人を助ける人の割合がどのように変化するかを調査するため、内容を知らされていない男女の対象者100名が、困っている人と遭遇する場面を設定。それぞれ「木に引っかかったものが取れない」「落とした物が転がってしまう」の 2 つのシチュエーションで困っている人の横を通過させた。

 その結果、その結果コーヒーの香りがない場合は、助けてくれた回数が77回中11回(約14%)に留まったのに対し、香りがあった場合は82回中38回(約46%)で、割合にして約3倍となったという。

 今回の実験に参画した坂井信之教授(東北大学大学院文学研究科)は今回の実験結果について、「今回の実験は、香りと人の親切行動の関係を心理学的に調査した事例となりますが、ここまで明確な差が出るとは思いませんでした。統計学的にも有意な差がみられ、このような差が偶然に生じる確率は1%未満なので、とても興味深い結果だと言えます。」とコメントしている。

 また実験にあたり、ネスレは並行して日本人の「他者との関係に関する意識調査」を、インターネットアンケートにて実施した。調査によると、83%の人が「困っている人の力になりたい」と考えているにも関わらず、75%の人が「見て見ぬふりをしたことがある」と回答した。
 
 香りと行動に相関性があることは以前から研究結果によって実証されていた。近頃の研究では、感情や行動を司る扁桃体に影響を与え、無意識下に作用することによって行動が変化するといわれている。

 今回の実験ではコーヒーの匂いがリラックスした心理状態を喚起し、人を助ける余裕につながったのではないだろうか。 どのような環境であっても、視野を広く持ち、困った人を助けられるぐらいの余裕は持っていたいものだ。

■ネスレ日本 プレスリリース
https://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/allpressreleases/documents/20171109_nescafe.pdf