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さよなら方向音痴! GPSの精度を高めて地図アプリに革命をもたらすチップが登場

January 19, 2018

 スマートフォンの地図アプリは、方向音痴の外出に大きな変化をもたらした。以前ならば出かける前には、眉間にしわを寄せ、読めない地図の向きを上下左右に動かし、時には蛍光ペンまで取り出して道順を確認していた筆者にとって、まさに革命的な発明であった。

 とはいえ、スマートフォン用地図アプリにも欠点は数多い。その一つが表示ズレだ。地下や屋内〜室内、さらには高層ビル群に囲まれた場所では、未だに大きなズレが生じることも少なくない。また、そもそもGPSの精度は、最大で10メートル程度の誤差があるとされており、本当に細かい路地の表示がズレてしまうことについては、もはや「そういうものだから仕方がない」と諦めている方も多いのではないだろうか。

 しかしテクノロジーの進化は日進月歩である。実は既に、こうした測位技術の常識を打ち破ってくれそうなニュータイプの半導体が登場しており、早ければ来年にはスマートフォンに実装されるというニュースもあるのだ。

 その半導体が、無線およびブロードバンド通信向けの半導体製品などを製造販売するシリコンバレーの企業「ブロードコム」が開発した「BCM47755」だ。

「BCM47755」は、衛星が発信するL1とL5という2つの周波数を使用して位置をより正確に計算することが可能で、なんとセンチメートルの精度を実現することができる。また電力消費量とフットプリントを最小限に抑えているため、前世代の位置情報取得のためのセンサーに比べ、その消費電力は半分以下。いうまでもなくスマートフォンのバッテリ寿命も延びることとなる。

 具体的にいえば、路線レベルの車両ナビゲーションやモバイル拡張現実感(AR)を含む、全く新しい高精度な位置情報アプリケーションを実現してくれるという「BCM47755」。スマートフォンの地図アプリやカーナビを使用してなお、迷子になる私のような方向音痴は、今度こそ消滅するかもしれない。

■Broadcom Introduces World's First Dual Frequency GNSS Receiver with Centimeter Accuracy for Consumer LBS Applications
https://www.broadcom.com/company/news/product-releases/2302120