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楽天が医療業界に進出? 米ベンチャーに出資して癌治療の最前線に参入

February 3, 2018

 楽天グループが、がん治療に参入することを明らかにした。「光免疫療法」と呼ばれる新たな治療法を用いた、これまでとは違うアプローチによるがんの治療を目指す。

 楽天は現在、光免疫療法の商業化を進めているアスピリアン・セラピューティクス社(カリフォルニア州、アメリカ)のシリーズB投資ラウンドに参画しており、マイノリティ出資を行う予定だ。

 光免疫療法は、国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員らのグループが2011年に開発したもの。アスピリアン社の光免疫療法は、がん細胞特有のたんぱく質にくっつく抗体とセットになる特定の色素を狙って近赤外線を照射し、がん細胞だけを死滅させる-というもの。

 近赤外線は人体への影響が少なく、正常な細胞への影響もないため、副作用も出にくいという。米国では臨床試験(治験)が始まっており、数年後には認可される見通しだ。

 なお、アスピリアン社に対する楽天の出資割合は、現時点では2割には及ばないとのこと。楽天グループでの位置づけは、現時点では、投資事業のヘルスケア分野における一つの注力分野に留まる。

 今後、「楽天市場」での商品/サービスや、個人会員の健康状態といった膨大なデータを組み合わせ、医療サービスを効率的に提供していくとしている。なお、具体的なデータ内容や連携計画、事例については今後整備予定だ。