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公園のスモッグをまとめて吸収! ポーランドの世界最大の空気清浄機が凄い

March 15, 2018

 EUが決定した大気汚染改善目標の達成のために、ドイツ政府が公共交通機関を無償化することで一般車両の利用を減らそうと検討しているという。こうした「これから排出するガスを削減していこう」という動きがある一方、「すでに排出したガスをテクノロジーの力でなんとかしてしまおう」という動きも存在している。

 そのひとつが、ポーランド・クラクフの公園に設置される予定のメガ空気清浄機「Smog Free Tower」だ。この全高7メートルのアルミ製タワーは、スモッグや「PM10」や「PM2.5」などの微小粒子状物質をものすごい勢いで吸収し、クリーンな空気を待機中にバラまいてくれるという。

 その仕組みは、いわゆるイオン式の空気清浄機と似たもので、1時間当たり3万立方メートルの空気を処理することが可能。消費電力は1170ワットと家庭用エアコンと同じくらいに抑えられるとか。

 このSmog Free Towerは、オランダのアーティスト、ダン・ロズガードさんが発案した「Smog Free Project」の一部。同プロジェクトは、政府、学生、クリーンテクノロジー企業と共に「都市全体をスモッグフリーにする」ことを目的として設立された。

 さらに、タワーで集めたスモッグ粒子を圧縮して作ったアクセサリーを発売し、その収益を空気浄化の予算に充てる「Smog Free Ring」、昨年日本に上陸した中国のシェアバイクサービス「ofo」とパートナーシップを結んで進行中の空気清浄自転車プロジェクト「Smog Free Bicycle」など、アーティストならではの創造力に満ちた試みを多数展開している。

 ちなみにSmog Free Projectは、ポーランドだけでなく、中国、オランダでもスタートしているとのこと。今後、日本にお目見えなんて展開もあるかもしれない。

 排出ガス削減によって「今より悪くなることを防ぐ」だけでなく、今までのツケを清算する「攻めの環境保護」の時代がやってくるのかも?

■Smog Free Tower
https://www.studioroosegaarde.net/project/smog-free-tower