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VR/AR/MRビジネスの最前線に迫る!! 『KYOTO V-REX2018』レポート(前半)

April 2, 2018

 VR業界で活躍するクリエイターや開発企業らによるトークイベント&VR体験会「KYOTO V-REX2018」が京都イオンモールにて開催された。本イベントはKYOTO V-REX実行委員会や立命館大学、京都府などが合同で主催。2018年1月20日・21日の2日間で600人以上が来場し賑わいを見せた。

 1日目は「Amuse Me VR!(VRよ!驚きを私に!)」をテーマに、USJなど企業におけるVRの取り組みについての特別講演が中心。2日目は「VIRTUAL AND LIFE」をテーマにGOROman氏らVRクリエイターたちの活動から最新テクノロジーが語られた。

■VRを遊べる・学べる・作れる時代に

 今回のVR体験では、京都にゆかりのある企業や学校によって体験型VRコンテンツが多数出展されている。なかでも特にエンターテインメント性が強いのは、株式会社クラウドクリエイティブスタジオのゲーム特化型VR「V-REVOLUTION」と、有限会社キュー・ゲームスより全世界配信されたPlayStation VR版 「デッドハングリー」だ。未公開タイトルも披露され、VRゲーム需要の高まりがうかがえた。

 VRゲームが広がりを見せる一方で、子供のVR利用に関しては斜視などのリスクを考慮して利用が制限される現実もある。特に施設型VRは、一般社団法人ロケーションベースVR協会によって「7歳以上13歳未満の子供」に関してのガイドラインが発表された。13歳未満の子供が利用するにあたっては、保護者の同意と保護者の責任で利用することを前提にプレイ時間は制限されるという。

 イベントでは保護者の同意のもと小学生もVRを体験し盛り上がりを見せたが、VRを大人から子供まで幅広く普及させるには、健康上のリスクをクリアすることが重要課題となりそうだ。

■実用性の高いVRコンテンツが話題に

 VRが利用されているのはゲームだけではない。今回展示されたVRの中でも興味深かったのは、兵庫県丹波市の古生物学者の協力を得て株式会社Skeleton Crew Studioが開発した「恐竜ミュージアムVR」だ。

 これは丹波市で発見された恐竜の化石を3Dデータ化してVR空間に再現したもの。現実世界では実行不可能な「骨にスプレーでペイントする」「関節を動かして自由なポーズを取る」「恐竜の上に乗る」「ハンマーでこなごなに壊す」などのユニークな経験ができ、遊びながら恐竜を知ることが可能なVRだ。

 このタイプのVRは単に遊ぶだけでなく、教育機関や企業でも使える実用的なVRとして期待が持てる。恐竜ミュージアムVRの担当者に、このVRを博物館へ設置するなどの取り組みはあるのかを尋ねたところ「コストの面などで、ご導入頂けるのは、まだ先になりそう」とのこと。

 VR実用化への道はまだまだ険しそうだが、最近ではスカイマークがソフトバンクと連携し、VRを利用した研修コンテンツ導入の検討を始めた例もあり、ビジネスにおいて、VRが一役買う時代はすでに訪れている。VRと企業とをどのようにマッチングさせるかが鍵となりそうだ。(後半に続く)

■KYOTO V-REX2018
http://crossmedia.kyoto/kyoto-vrex/

■V-REVOLUTION
http://v-rev.com/

■Dead Hungry
http://vr.pixeljunk.jp/deadhungry/ja/

■Skeleton Crew Studio
http://www.skeletoncrew.co.jp/jp/