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やはり小型化は日本のお家芸? 空中を自由に浮遊する3.5mmの極小LED光源を開発

March 20, 2018

 東京大学や慶應義塾大学などが集結した共同研究グループが、世界初の空中移動をする小型電子回路内蔵発光体を開発した。この発光体は重さ16.2mg、直径3.5mmの極小LED光源で、名前はゲンジボタルの学名にちなんで「Luciola(ルシオラ)」と名付けられている。

 Luciolaは人の耳には聞こえない周波数の超音波を使い、超音波の微弱な力で空中に浮くことができる。移動、点灯、消灯の操作は、コンピューターから無線で制御できるという。無線で電気を供給することで電池がなくともLEDを点灯させ、必要な無線給電の受信回路も独自に開発した専用ICを使用することで、小型化・軽量化を実現することができた。

 まるでホタルのように自ら発光し、3次元空間を自由自在に移動し、さらに人が手で触れることも可能なこの極小発光体は、さまざまな技術に役立つことが期待されている。現在は、手元の本の読む場所を照らしたり、文字を描くように飛んだりする動きが実証済みだ。

 研究チームはLuciolaに温度センサーと動きを検知するモーションセンサーを装備すれば、プロジェクションマッピングでライトを使いメッセージを伝えることができるという。また、多数のライトを同時に動かせるようになれば、空中に3次元映像を映し出すディスプレイに利用することも可能になるとのこと。これ以外にもIoT分野ではさまざまな形で活躍しそうだ。

 現在のところ、Luciolaは5年から10年以内の市場投入を目指して研究を続けている。電子機器などが小型化が進む現在、Luciolaにセンサーを搭載し、飛び回る電子機器が誕生する日も遠くなさそうだ。

■Japanese Researchers Unveil Tiny, Floating, "Firefly" Light Called Luciola
https://futurism.com/luciola-tiny-firefly-lights/