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ドコモとパナソニックが実用化! IoTを進化させる新技術「LPWA」とは

March 28, 2018

 NTTドコモとパナソニックは3月1日、省電力広域無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」を活用したIoT家電の実用化に向け、ビジネスモデル開発、技術開発、技術検証などを目的とした共同実証実験を実施することで合意した。

 全国規模、かつ大量の家電へLPWA通信技術の導入を想定した実証実験は、国内初とのこと。

 LPWAは、BluetoothやWi-Fiといった無線通信規格に比べ速度は遅いものの、電力消費が少なく、最大で数十キロ以上の広範囲にわたる接続が可能だ。低消費電力で長距離通信を実現できることから、IoTに最適な無線技術として幅広い業界で関心が高まっている。

 実証実験では2018年秋をめどに、東京、大阪、滋賀の3地域で合計1000台規模のLPWA通信機能対応家電を用いた実験を順次開始していく。実証実験を通じ、LPWA通信技術を搭載したIoT家電の技術とビジネスモデルが確立できれば、実用化フェーズに移行予定だ。

 現状では、クラウドサービスの利用には、家電とネットワークの接続を個別に設定する必要がある。しかし、LPWA搭載のIoT家電が実用化されれば、家庭にインターネット回線が無くても、電源を入れるだけでクラウドサービスに接続可能になるという。

 将来的には年間数百万台規模のパナソニック製のLPWA対応IoT家電を、ドコモの全国規模の広域通信網を経由して両社のクラウドサービスに接続することを想定。IoT時代の新たな体験や価値創出を目指すとしている。

 これまで、インターネットといえば家庭ごとに回線を用意することが常識だった。しかし、LPWAの登場によりその前提も覆る可能性がある。ドイツでは、工場の機械全てをネットワークで接続することで、生産プロセスをデジタル化する「インダストリー4.0」という産業革命も進行中だ。通信規格などが整備されつつある現在は、まさにIoTの黎明期と言えるだろう。

■パナソニック株式会社
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/03/jn180301-2/jn180301-2.html