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心拍数もリアルタイムに表示可能! 皮膚に貼る極薄ディスプレイフィルムが画期的

March 30, 2018

 東京大学は大日本印刷と共同で、皮膚に貼り付けて使う「スキンディスプレイ」を開発したと発表した。皮膚に直接貼り付けられる「スキンセンサー」で心電図の波形を読み取り、同ディスプレイに表示することに成功した。

 スキンディスプレイは薄型で、ゴムシートの表面には16×24(382個)のマイクロLEDランプが取り付けられている。表面の厚さはわずか1mm。伸縮させても機械的/電気的特性は失われず、皮膚に直接貼り付けても機能性を損なうこともない。さらに、独自の伸縮性ハイブリッド技術により、耐久性を向上。

 また、スキンセンサーは皮膚呼吸できるナノメッシュ電極と無線モジュールの組み合わせで開発されている。バイタルサインや心電図の読み取りが可能で健康状態を監視できる。計測した心電図の波形は、クラウドやスマートフォンに送信し確認/表示が可能で、今回の実証実験でもスマホ経由でスキンディスプレイに動画を送信している。

 研究チームは活用例として、患者の心電図波形データをクラウド上で医師が確認し、問題がなければ「いいね!」マークを送信するというユースケースも提案している。

 なお、同研究は2月17日に開催された米国科学振興協会(AAAS)年次総会(テキサス州、オースティン)で発表された。研究チームは今後の高齢化社会において、介護サービス提供者や家族の軽減負担に役立ててほしいという狙いがあるようだ。

 実際に量産も視野に入れており、研究チームは3年以内に統合スキンディスプレイの商品化、および市場投入を予定しているという。

■EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/uot-jrd021218.php