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医薬品は個人用に調合する時代に! 食べられるQRコードが医療世界を激変させる?

March 29, 2018

 デンマークのコペンハーゲン大学が開発した新しい医薬品の製造方法が話題を呼んでいる。

 フィンランドのトゥルク大学との共同研究で開発されたこのプロジェクトは、インクジェット印刷技術を用い、医薬品を食用素材にQRコードとして印刷するというものだ。医薬品の有効成分を「インク」とし、QRコードとして白い食用素材に印刷する。そのQRコードに保存された投与量を記録し、錠剤として投与することもできるという。

 まず、この技術の大きなメリットとして、患者ごとの病状に合わせた投与量を処方できることが挙げられる。一般的に流通している医薬品は大量生産されたものが多く、個人の病状に合わせて薬物量を調整ことは難しい状況だ。しかし、この技術が実用化されれば、患者ごとの病状に合わせた投与量の薬が作成できる可能性がある。

 同大薬学部のナタリア・ジェニナ教授は、「将来的にはこの技術により、個人の病状に合わせたオーダーメイドの薬を作れる可能性があります。これにより、過剰投与の防止が期待できます」とコメントしている。

 将来的には、家庭用プリンターによるQRコードの印刷も可能になるとしている一方、実用化のためには印刷用の食料素材の量産化が課題となる。

 さらに、ユッカ・ランタネン教授も「もし家庭用プリンターで薬が作成できるようになれば、個人医療における技術革新となることは間違いないでしょう」とコメントしている。

 インクに含むことができる薬物の種類などは明らかにされていないが、もし実現すれば医療過誤に対する解決策となりうる。今後、実用化が期待されるブロックチェーン技術、およびスマートコントラクトとも相性が良さそうで、今後の進展にも期待したいところだ。

■コペンハーゲン大学
http://nyheder.ku.dk/alle_nyheder/2018/02/ny-teknologi-spiselig-qr-kode-kan-vaere-fremtidens-medicin/