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日本の"きりがみ"がヒント! 次に来るロボットは「ヘビ型」

April 1, 2018

 「鉄腕アトム」「ドラえもん」などのアニメ作品に慣れ親しんだ日本人は、海外の人々と比較して人間型ロボットを好む傾向にあると言われている。しかし「ヒューマノイド」と呼ばれる二足歩行型ロボットは、歩行安定性に欠け、開発に必要とされるコストも莫大だと言わざるを得ない。

 そうした流れの中、ここしばらく注目を集めてきたのが、動物の形を模した多脚ロボット。4本足を使ってハイスピードで走り、軽々と段差を超えてゆくボストン・ダイナミクス社の犬型ロボットを見て驚いたという方も多いのではないだろうか。

 ところが、そんな自立型ロボットの世界にさらなるブレイクスルーが起きそうなのだ。

 その担い手となりそうなのが、米ハーバード大学のロボット開発チーム。彼らが研究しているロボットは、なんと蛇型。日本古来の紙工芸品である「きりがみ」の技法を使って、ロボットの表面を平面から地面を掴むことのできる3Dテクスチャへと変化させることで、体を前進させる。最大時速14マイル(約22キロ)もの速さで移動することが可能で、狭いスペースに入り込んだり、泳ぐことなども出来るというから、使い所は非常に多そうだ。

 さて、画像を見た方の中には「どこが蛇なんだよ」と感じた方もいるだろう。確かに「細長い=蛇」というのはちょっと安易。だが、このロボットは確かに蛇型というべきものなのだ。というのも、移動に不可欠な鱗の形状が蛇と同じ台形なのだ。

 もちろん「蛇型ロボット」を名乗るために、そうしたわけではなく、三角形や円形など様々な鱗の形状を試したところ、最も長いストライドを実現したのが、蛇が移動に使用する「腹板」と呼ばれる鱗の形状に近い台形だったのだそうだ。

 来るべき近未来を、リアリティを持って描いていると評判のSFドラマシリーズ「ブラック・ミラー」にはすでに、人間を追い詰める自立型の四足歩行ロボット"メタルヘッド"が登場する。次のシーズンでは蛇型のロボットが現れるかも?

■Harvard John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences
https://www.seas.harvard.edu/news/2018/02/snake-inspired-robot-uses-kirigami-to-move