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2020年度から必修科目に? 行政が注力する「小学校プログラミング教育」の最前線に迫る

April 18, 2018

 小学校におけるプログラミング教育の重要性が高まりをみせる昨今、2020年には、小学校で必修科目になるかもしれない。

 アメリカでは2000年代より「科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)」の頭文字からなる「STEM」教育が推進されている。

 一部の州では学校の裁量に任せているものの、初等教育の段階でScratch、中等教育ではJavaやC/C++などを用いて具体的なコーディングを学んでいることが、アメリカの文科省の「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」で示されている。

 日本政府も国内でプログラミング教育が必要とし、2020年度から実施する新学習指導要領に、プログラミング教育を重要事項として加え、文部科学省・総務省・経済産業省とが連携して2017年に立ち上げた「未来の学びコンソーシアム」に、新たに幹事会と事務局を1つにまとめた推進本部と推進チームを設けたことを3月8日、会見で明らかにした。

 推進チームリーダーとしてプログラミング教育戦略マネージャーを務める中川哲氏は、実施まであと2年という中で、「プログラミング授業に対して消極的な先生も多く、率先して取り組む先生は全体の10%にも達していない」と、現場での課題を指摘する。

 一方で、多くの子どもが授業終了時に声をかけないといけないほど、プログラミン授業に集中していることも多く、そのような子どもたちの姿勢から教師のやる気も引き出せると可能性を示唆。

 「未来の学びコンソーシアム」ではこのような教育現場を支えるべく、3月30日よりポータルサイトを本格始動。7月より機能拡充を目指し、プログラミング授業に使える教材情報などを扱う予定とのこと。

 政府としては、あくまで子どもたちにコーディングを覚えてもらうのではなく、プログラミング的思考を養い現代社会で生き抜く力をつけてほしいとの狙いがある。はたしてどこまで円滑に小学校プログラミング教育が実施されるか、未来の学びコンソーシアムの力が問われそうだ。

■文部科学省:プログラミング教育
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm