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家は賃貸と購入どちらが得? その答えを導き出すAI機能「カウル鑑定」とは

April 20, 2018

 株式会社ハウスマートがスマホで中古マンション売買ができる「カウル」に、AIが将来の資産価値を予測する新機能「カウル鑑定」をリリースし、話題を呼んでいる。

 カウル鑑定では1年後から35年後までの物件価格を正確に算出するだけでなく、物件価格の値下がり金額、住宅ローン金利、マンションの管理や税金をいった項目も加えてシミュレーションを行い、最終的に賃貸で借りた場合と購入した場合、どちらが得かをAIの判断に委ねるものだ。

■AI参入で客観的情報を消費者に届けるカウル鑑定

 今回、このカウル鑑定の開発にあたって苦労した点などもハウスマートに尋ねてみた。

 担当者によると、開発面で最も大変だった点は「どの要素をAIに学習してもらうか、また、どういった計算ロジックで将来価格を予想するかを決める作業」とのこと。

「今回の新機能では、値上がり予測はしていません。マンションの持つスペック、立地条件、築年数などを軸に、過去の値動きを機械に学習させて『この部屋であれば、このぐらいのペースで値下がりしていく』という値を算出しています。そのため『値下がりせずに、買った時よりも値段が上がった』という可能性は出てきます」(同担当者)

 また、「あくまでも値下がりを前提とし、リスクヘッジができる将来予想をすることで、指標としてはかなり使いやすいものになったと思います」と新機能のカウル鑑定について語る。

 実際にこのカウル鑑定機能はどのくらい使用されているかについては「カウル鑑定を使うためには利用者様の資金計画が必要となるため、かなり込み入った個人情報の入力が必要になるのですが、早くも1000名を超えるお客様にお使いいただいてます」とのこと。同社の分析では、利用者が物件を検討するにあたって、AIを使った鑑定には抵抗はないようだ。

 最後に、AIを取り入れることで不動産業界はどのように変化するかについて、"情報の非対称性の解消"と"データに基づく客観的アドバイス"をキーワードに挙げた。

「これまでは、地元不動産会社さんの長年の経験と知識だけが頼りでした。そして、消費者の方々は国が発表する地価などの情報から推定するくらいしか、情報を取得し分析する手段がありませんでした。また、物件ごとに毎回計算していては時間がかかりすぎるというデメリットもあります。しかしAIが参入すれば、膨大な情報を整理できるようになり、客観的な情報を消費者へ届けられるようになります」(同担当者)

 ハウスマートは今後も、ユーザーが現在住んでいる賃貸住宅と、検討している住宅を購入した場合の比較機能も開発予定とのこと。消費者にとって不動産購入は人生における大きな選択だ。カウル鑑定が今後どのように発展していくのか注目していきたい。

■ハウスマート
http://housmart.co.jp/