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市場調査にも最適! スマホの位置情報を応用して経済活動を測定する技術を開発

May 14, 2018

 MIT(マサチューセッツ工科大学)のThasosグループが開発した、スマートフォン向けの位置情報取得プラットフォームが注目を集めている。

 このプラットフォームでは、何百万台もの携帯端末から、匿名化された位置情報を大量に取得し、各ユーザーの消費活動や生活習慣などといった行動傾向を抽出する。

 各地域は「ジオフェンス(Geofence)」という、ショッピングモールや職場、家庭などといった特定の地域に区切られる。ジオフェンスは毎週追加され、GPSやWi-Fiの接続状況などを通じて、各ユーザーの行動クラスタ(買い物客であれば訪れる頻度、勤務者であれば常勤かパートか)を分類していく。抽出できる情報量は1日あたり3〜5テラバイトに及び、商業施設や工場、あるいは観光地といった、特定地域へ訪れる人数などを把握できるとのこと。また、前後のデータを比較し、クラスタに変化があった場合はその動向をキャッチできる。

 研究チームはクラスタ変化の例として、昨年11月にAmazonが実施したWhole Foods買収後、ユーザーの行動がどのように変化したかのデータを示している。

 データによると、Amazonは買収時に約17%の値下げを実施し、それに伴い、約15~24%のユーザーが近隣の競合店からWhole Foodsに移ってきたと結論づけている。

 こうしたデータは直接的なマーケティングだけではなく、投資家の投資判断としての指標にも使われるとのこと。統計データにも確実に新時代は訪れている。

■MIT News
http://news.mit.edu/2018/startup-thasos-group-measuring-economy-smartphone-location-data-0328