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3Dプリンターで世界初の量産に成功! 電気自動車「LSEV」が画期的

May 9, 2018

 初期はオリジナルのフィギュアやDIYドローンのパーツなどに利用されることが多かった3Dプリンター。だが昨今では、より巨大なものを作るケースが増加しているようだ。

 例えばフランスの都市ナントで公開された公営住宅は、ロボットアームを搭載した3Dプリンター「BatiPrint3D」を一部利用して建設されたという。プリンターで整形した特殊ポリマーにコンクリートを流し込むという方式により、複雑な形状の壁を短い工期で完成させたのだそうだ。

 そして自動車産業においても、3Dプリンターは大きな変化をもたらしつつある。その象徴となりそうなのが、イタリアの電気自動車メーカー「X Electrical Vehicle(XEV)」と、中国の3Dプリンタ関連メーカー「Polymaker」が開発に成功した3Dプリンティング電気自動車「LSEV」だ。

 2018年3月11日の共同会見で一般公開された「LSEV」は、世界初の量産可能な3Dプリント電気自動車。シャシー、座席、ガラス以外の車の目に見える部分は、今回、XEVのためにPolymakerが開発したエンジニアリング・プラスチックで作られている。3Dプリンター導入により、部品の点数、車体の重量、そして生産コストを大幅に減らすことに成功したのだとか。

 今のところ量産は始まっていないものの、すでに予約注文が殺到。イタリア郵便局や車両リース企業「ARVAL」などから、なんと合計7000台もの受注を受けている。

 なお、XEVは2019年第2四半期には、このLSEVの生産を開始する模様。未だ価格は明らかとなっていないが、3Dプリンターの導入により、通常は3年から5年かかると言われている自動車の開発期間を3カ月から12カ月遠幅に短縮し、投資コストを7割以上削減したと言うから、比較的リーズナブルな価格となるのは間違いないだろう。

 もしかすると近い将来、自動車業界に価格革命の波が押し寄せるのかもしれない。その第一歩に注目しておこう。

■Polymaker
http://www.polymaker.com/polymaker-xev-launch-3d-printed-electric-car-lsev/