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水滴の特性を応用! プログラムもできる"しずく型"インターフェイスが画期的

May 18, 2018

 MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボのTangible Media Groupは、液滴を利用したプログラミング可能な撥水基盤「プログラマブル・ドロップレッツ」を開発した。

 PCB(プリント回路基板)に配置された液滴は低摩擦材料で被われており、基板上には銅配線を施した平面グリッドが設けられている。

 液滴の制御には「エレクトロウェッティング」という原理を採用。これは、ある一定以上の電圧を液滴にかけることで形状が球体に近くなるというもので、電圧をコントロールすることにより水滴の形状が変化し、グリッド間の移動を可能とする仕組みだ。

 プログラマブル・ドロップレッツの最大の利点は、PCBの利用により費用を大きく抑えられることだ。撥水加工なので、基盤の使い回しや再利用も可能だという。

 試薬作成などにおける医療コストの大部分は、少量の試薬などの液体を手で動かすことや、スポイトや試験管の使い捨てで使用される器具などに費やされており、こうしたコストの削減に同技術が大きく貢献する可能性がある。

 製作者のUdayan Umapathi氏によると、アメリカにおける血液検査の費用は一回1500ドル(約16万4000円)にも及ぶのだとか。こうした費用のうち、大部分が液体の移動に関連する人的コストにかかっているとした上で、プログラマブル・ドロップレッツをコストの削減や、使い捨て器具の節約などに役立ててほしいと語っている。

Tangible Media Group
https://tangible.media.mit.edu/project/programmable-droplets/