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職人技術も再現可能? 人間の手を生物模倣するロボットハンドの実力が凄い

April 15, 2018

 株式会社メルティンMMIは3月12日、世界初の人に最も近い手の動作が可能なアバターロボット「MELTANT-α(メルタント・アルファ)」を発表した。

 同社はこれまでに、身体の動作を忠実に解析する「生体信号処理技術」と、生体模倣から着想を得た「ロボット機構制御技術」をコア技術としたサイボーグ技術を使い、実用性のある「筋電義手」を開発してきた。今回のMELTANT-αは、これらの開発で培ったノウハウを駆使して開発されたアバターロボットのコンセプトモデルだ。いったいどんなことができるのだろうか。

 MELTANT-αは、ワイヤー駆動によって人の手の複雑な動きを再現。さらに従来のロボットとは違ったパワフルで繊細な動きが可能になったという。

 例えば片手で2kgのボトルを持ち上げる、4kg以上のものを両手で支えるといった力強い動きから、ペットボトルのキャップを開ける繊細な動作まで、まるで人の手のように行うことができる。

 この他にもMELTANT-αは、18,900km離れた場所から操作する遠隔操作性、遅延がほとんどなく人の手の動作を再現するリアルタイム性のほか、過酷な環境下でも故障しにくい耐久性、力覚をフィードバックし力加減を調整できるハプティクスが備わっているとのこと。

 つまりMELTANT-αは、人間の分身=アバターとして、災害時などの危険環境、宇宙や深海といった極限環境、夜間警備のリモートワークなどの現場で働いてくれる心強いパートナーになる可能性を秘めているというわけだ。

 現在のところ具体的な導入はまだないものの、羽田空港で行われた『ANA AVATAR ビジョン&サービスコンセプト』の発表イベントに出展している。これがローンチ後の初の出展となり、今後は様々なシーンでの利用に繋げていくとのこと。なお、該当イベントでは水の張った水槽にロボットハンドを入れて貝を採取するデモが行われたという。魚介類の捕獲にもこのロボットハンドが役立つ事例のひとつだ。

 また、MELTANT-αの今後については「熱い、冷たい等を感じるセンサーを順次搭載し、動作だけではなく感覚までもを得られるようになります。まさに脳さえあれば、すべての行動の代替作業をアバターで行えるようになります」と、動きだけでなく感覚も人間に近づけていくという。

 同社はこれからMELTANT-αをベースに、ハンド単体、ハンド・アーム、全身の3プロダクトを展開する。

 危険な場所での作業はもちろん、農林水産、観光やエンタメ、医療・福祉など様々な分野で活用でき、そのうえ遠隔操作で場所も選ばない。MELTANT-αの誕生で人々の生活がどのように変化していくのか、注目していきたい。

■MELTIN MMI
https://www.meltin.jp/